「5Days公務員実践型インターンシップin飛騨市役所」に参加して(レポート②)

レポート

今回の「5Days公務員実践型インターンシップin飛騨市役所」に参加してくれた3名の学生の皆さんに、5日間の業務で感じたことなどをレポートにまとめてもらいました。

そのレポートを3回に分けて原文のままお届けします。

信州大学4年 米澤 翼 さん

長野県から来ました、インターン生の米澤です。
今回私は「5Days公務員実践型インターンシップin飛驒市役所」で林業振興課の業務を体験しました。

私は大学にて法律を学んでおり、特に森林行政について関心があります。日本ではエネルギー転換や生活様式の変化などもあり、一度は森から関心が離れてしまいましたが、今再び森林の持つ役割に焦点が当たり、活用するためにはどうすればいいかという議論があるかと思います。

自治体ごとに風土や歴史が異なるため画一的な森林行政はできないと考えますが、ここ飛驒市は「広葉樹のまちづくり」という取り組みが特徴的であると感じ、どのような業務をしているのか体感してみたいと思い、このインターンに参加しました。

行政の業務は、今回入らせていただいた林業振興課のような現場型の課であっても、デスクワークが中心で実際の現場の方は事業者に委託をしていると思っていました。しかし、天然更新状況の調査をはじめ、伐採審査委員会、森林整備検討会といった会議であっても、現場を見てその場で議論をするということが印象的でした。そして、職員だけでなく地域林政アドバイザーの方も業務に同行していることは、市の行なう計画により技術的なアドバイスが加わり、地域の森林の特性に合うようなものになると感じました。

私の住んでいる長野県とは違い、広葉樹が7割近くを占める飛驒市。独自の課題がある中で、どのようにして森への関心を高めていくことができるか、広葉樹の特性を活かすことはできないか。私たちインターン生は「広葉樹のまちづくり」を進めていくためのアクションプランの提案も行ないました。

実際に利活用を検討している市有林を調査し、すぐに分析、考案するという経験はかなり難易度の高いものでしたが、どのような観点が今後の行政の取り組みとして取り入れられるのか楽しみです。

インターン期間中は、受け入れて下さった林業振興課のみなさんは勿論のこと、他の部署の職員の方々や、地域の方々の温かさに触れながら、多くの学びを得ることができ、飛驒市をより身近に感じるようになった5日間でした。