飛騨市に眠る94%の価値
飛騨市の森林率は驚異の94%!
さらに「広葉樹」の割合が68%と
非常に高いのが特徴。
日本全国でも屈指の森林面積を誇る飛騨市は、「針葉樹」に比べ「広葉樹」の割合が高いことが特徴です。多種多様な樹木からなる広葉樹は、四季折々の美しさに留まらず、落葉や木の実が土壌の栄養に変わり、山や川の生き物の生態系をつくり、美味しい水となって循環する自然の豊かさの象徴です。
今ある豊かな広葉樹を次世代へつむいでいくためには、適切な手入れを行うことで森林を育てていく必要があります。
飛騨市の広葉樹の現状と課題
豊かな広葉樹資源がありながら、
その多くが飛騨で使われていない
現実を変えていきたい。
飛騨市内の広葉樹は細い「小径木」が多いため、伐採した木のほとんどが機械で小さく切り刻んだ「チップ」となり、安価な紙の原料や発電などの燃料として、安い価格で市外に出ていってしまっています。
この小径木の価値を高めていかなければ、森林への適切な手入れを持続的に行うことができません。そこで、立ち上がったのが「広葉樹のまちづくり」です。目指すは広葉樹の新たな活用方法を生み出し、そこから生まれた利益が森林に還元される持続可能な仕組みをつくること。
100年後も、美しく色づいた広葉樹を、次世代へつむげますように。
広葉樹活用のすべてを担える街
充実した資源・環境・人。
飛騨市だから広葉樹の
まちづくりに挑戦できる!
広葉樹を伐採し、製材所で加工して、木工職人が製品をつくる。そんな全ての工程を一つの街で担えるのは、実は日本全国でも飛騨市くらい。とっても珍しい街なのです!そしてなによりも、広葉樹の価値向上に取り組む熱い想いを抱いた「人」に恵まれている街です。ぜひ、そんな想いを覗いてみてください。
森林資源を持続的な
供給ができる
仕組みづくりための方針を策定!
飛騨市では、森林資源の状況に合わせた適切な天然林施業と飛騨市産広葉樹を安定的に供給できる仕組みを作るために、基本的な考え方を示した方針を策定しています。
広葉樹天然林の施業は針葉樹人工林とは違い、国等による明確な基準や指針がないため、今後、「広葉樹のまちづくり」を推進していく中で、様々なご意見をいただきながら、この方針をブラッシュアップしていきます。
伐採後に広葉樹が
順調に育っていることを
職員の目で確認しています
森林法に基づき、皆伐や択伐の施業終了後5年以内に天然更新状況の調査を行っています。
飛騨市は、天然林率が高く、シカ害が少ないことから、伐採後の天然更新が高い確率で見込まれるとされています。天然更新状況のデータを蓄積し、今後の広葉樹活用の参考にするため、森林総合研究所関西支所と連携し、令和3年度に択伐した施業地にて天然更新状況のモニタリング調査も行っています。
伐採後の状況がわかる
「伐採地マップ」を作成!
飛騨市の広葉樹流通は、川上から川下までのつながりと広葉樹原木を市場ではなく独自の中間土場に集まる仕組みがあること、原木の詳細な仕分けを行うことにより伐採地が特定できる仕組みとなっています。
当サイトでは、広葉樹林の伐採後の状況をマップで閲覧する仕組みを構築しました。これにより、購入した原木・製材品・製品など産地がわかるものについては、その伐採地が適切に更新されているかを確認することができます。
(※伐採地情報は随時更新していきます)
目指すは広葉樹活用の中心地
飛騨市は「広葉樹のまちづくり」を2014年より取り組んでおります。薪かチップにしか加工できないと思われていた広葉樹の価値を高めていくのは、全国的にも非常にチャレンジングな取り組みです。
険しい道のりですが、国土面積の2/3を森林が占める日本にとって、大きな影響をもたらすプロジェクトだと認識しています。
遠くない将来、日本の林業や木材活用の中で広葉樹の可能性が日の目を浴びたとき、広葉樹のまちづくりに取り組み続けてきた飛騨市は、知恵や人材が集まる中心地となります。
そんな日本の林業界に革命を起こすプロジェクトがこの飛騨市で進んでいます。実現に欠かせないキーパーソンがこの街に住んでいます。ぜひ、一緒にワクワクしていただき、プロジェクトの成長を見守っていただけましたら幸いです。