「飛騨市地域フォレスター候補生インターン」に参加して(レポート②)
レポート
今回の「飛騨市地域フォレスター候補生インターン」に参加してくれた2名の学生の皆さんに、インターンを終えての感想をまとめてもらいました。
そのレポートを2回に分けて原文のままお届けします。
岐阜県立森林文化アカデミー クリエイター科1年 後藤里花さん
飛騨市インターンシップに参加させていただいた、後藤と申します。岐阜県森林文化アカデミー林業専攻に在籍しています。
今の学校には、環境に貢献するために森づくりがしたいという気持ちで学校に入学したのですが、林業や森林のことを知れば知るほど、課題の複雑さに自分に何ができるんだろうと悩む日々です。
一方で学校で樹木を学ぶほど、多様な樹種それぞれがとても面白く、様々な木をその特性を活かして活用していきたいと思うようになりました。
そのような思いから、普通であれば「やらない方がいい」理由の方が多く上がるはずの「広葉樹のまちづくり」に取り組む飛騨市に興味を持ち、インターンシップに参加しました。
今回のインターンシップでは、地域フォレスターに必要なスキルである、「森を見る目」や「森林に関わる行政の業務理解」を知る体験をさせて頂きました。
主に教えてくださったのは、飛騨市で現在地域フォレスターとして働かれている中谷さんです。
森を見る目に関しては、なぜこの木がここにあるのか?どうしてこの形をしているのか?どんどん歩きながら、どんどん質問してくださる中谷さん。森のこれまでやこれからの姿を想像することがとても楽しく、また中谷さんの思考スピード感に圧倒されました。
どんな目的で森をつくるかで伐る木・残す木が変わることなど、これからの森をつくっていくことに対して、中谷さんが楽しそうにお話しされている姿が印象的でした。
地域フォレスターの役割は、長く地域の山に関わり、その管理・活用を考えていくこと、と教えていただきました。
また、森林に関わる行政の業務に関しても、何のためにどのような取り組みをされているのか、どのようにフォレスターや行政、現場の方々といったステークホルダーが関わられているのかも含め、詳細にご説明いただきました。
職員の方の熱量も高く、地域の森林資源の活用や課題解決に対して、真摯に向き合われている姿勢に、行政の方も一丸となって行われている森づくりなのだと実感しました。また、職員の方も、楽しそうに木のことを話されているのが、とても心に残りました。
今回のインターンシップで、気になっていた森林・木材という難しい素材を、どのように地域資源とされようとされているのか、その取り組みや考え方について知ることができました。
インターンシップが終わった今は、4日間はとても短く、飛騨市のことをもっと知りたいと感じています。森林を中心にこれからも地域を訪れ、持続可能な森づくりに参加していきたいと思います。