横井秀一先生を飛騨市のアドバイザーとしてお迎えしました

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岐阜県立森林文化アカデミーの教授として、これまで主に森林管理及び森林更新技術に関する人材育成に尽力され、本年3月31日をもって同アカデミーを退官された横井秀一先生(現・造林技術研究所代表/森林文化アカデミー特任教授)を飛騨市の「広葉樹のまちづくり推進アドバイザー」としてお迎えするにあたり、令和3年4月15日(木)、都竹飛騨市長よりアドバイザー証の交付が行われました。

市長よりアドバイザー証の交付

持続可能な飛騨市型の広葉樹林業確立に向けて

飛騨市はこれまで「広葉樹のまちづくり」を政策に掲げ、小径広葉樹の価値向上の視点から主に川下(木材活用)分野の強化に取り組んできました。しかしながら、広葉樹天然林の整備には、針葉樹のように国・県からの補助が充実していないこともあり、川上(林業経営)分野においては未だ課題が山積しています。

一方、近年広葉樹は、輸入材・国産材ともに価格が高騰しているばかりでなく、国内における素材生産量も減少の一途を辿っていることから、中長期的視点で考えるとこの先広葉樹の供給に支障を来す事態も危惧されます。

これらを踏まえて飛騨市は、広葉樹の造林技術について広い知見を有し、同分野においては日本の第一人者と言われる横井先生の指導の下、全国に先駆けて持続可能な広葉樹林業の仕組みづくりに取り組んでいきます。

先生には、飛騨市が今後大学や試験研究機関との連携により実施する、持続可能な広葉樹林業に関する様々な研究、実証事業に関わっていただき、様々な指導・アドバイスをいただくほか、これまで市が実施してきた広葉樹伐採現場における更新等の評価や、広葉樹の森づくりに関するセミナー・勉強会の講師など、幅広い分野においてご支援をいただくこととしています。